SCCRE 臨床研究・教育支援センター

バンクの概要

手術で摘出された組織(臓器)は、病理検査等の患者様の診断に必要な検査に使用された後、残りの組織は通常廃棄されます。当バンクでは、このようにして本来廃棄されてしまう組織を、患者様の文書による同意のもとに、さまざまな医学研究に対応することのできる組織サンプルとして保存しています。合わせて、その患者様の詳細な臨床情報を保存しています。 2006年4月よりバンク業務を開始し、すでに多くの組織の保存が行われ、SCCREに保管されています(♯保存組織リスト)。組織の収集保存に関しては、SCCREおよび協力医療機関の各倫理審査委員会で承認を得ています。

@質の高い保存組織
当バンクでは質の高い組織の保存のため、専門スタッフを医療機関に派遣して保存作業に当たり、組織の迅速保存に努めています。また、多様な研究に対応できるようにするため、「OCT包埋」・「パラフィン包埋」・「液体窒素直接凍結」の3種の方法にて保存しています。
A豊富な臨床情報
質の高い医学研究を実施するには、利用する組織に関する情報として、患者様の詳細な臨床情報が必要になります。当バンクでは、専門スタッフを医療機関に派遣して、医療機関に保管されている患者様の診療記録より情報を入手することにより、豊富な臨床情報をデータベースに保管しています。また、連結可能匿名化処理を行っているため、研究上必要が生じた場合、通常データベースに保管していない臨床情報についても患者様の診療記録に再連結することにより入手することが可能です。